日刊『博多映画道場』
特定非営利活動法人(NPO)博多映画道場 映画・NPO・ボランティア
6月30日(月)道場日誌「フランス映画について6」
道場日誌「フランス映画について6」
増補 友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌 (平凡社ライブラリー)増補 友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌 (平凡社ライブラリー)
山田 宏一


 だからこそ、フランス映画は映画音楽が長く心に残るものが多いんじゃないのか・・・。新聞のコラムでカトリーヌ・ドヌーヴの「昼顔」について、筋や内容はあまり覚えていないが、映画の雰囲気と彼女のファッションが後々まで記憶に残ったとあったが、これも音楽と同じ効果だろう。



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6月29日(日)道場日誌「フランス映画について5」
道場日誌「フランス映画について5」
フランス映画の社会史―マリアンヌのフィアンセたちフランス映画の社会史―マリアンヌのフィアンセたち
ピエール・マイヨー


ところがフランス映画はここが大きく違っている。音楽に画を合わせている様に見える。どんな場面でも曲のフレーズが終わりきるまで使っている。
 そうすると当然、音楽の長さに対して画の長さが足りないことが起きるよね・・・。そうすると何が何でも画を長くするとか、ぜんぜん関係のないカットをそこに挟み込んで、むりやり音楽の長さに合わせる。そういうことが、あのフランス映画特有のだらだらとしたあるいはゆったりとした効果を作っているのではないだろうか・・・と僕は思うのだ。


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6月28日(土)道場日誌「フランス映画について4」
道場日誌「フランス映画について4」
パリ―映画とバレエに魅せられてパリ―映画とバレエに魅せられて
小張 アキコ


アメリカ映画やイギリス映画は画に音楽を合わせているか、あるいは乗せている感じがする。だから、場面が切り替われば、音楽はカットされるか、フェードアウトされる。
ここで音楽は画の添え物である。



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6月27日(金)道場日誌「フランス映画について3」
道場日誌「フランス映画について3」
巴里シネマ散歩巴里シネマ散歩
田山 力哉


対して、フランス映画の印象は、だらだらとゆったりとしていて、結末はなんとなくはっきりせず、観客におまかせで、やはり芸術の街と称されるだけあって、絵画的で、筋書きよりも映像重視的な作品が多いように思う。それに何よりの違いは、音楽の使い方だ・・・。

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6月26日(木)道場日誌「フランス映画について2」
道場日誌「フランス映画について2」
映画と表象不可能性映画と表象不可能性
四方田 犬彦


 ひとくちにヨーロッパ映画というが、イギリス映画、フランス映画、イタリア映画がその代表的なところだろう。個人的にはスペイン映画も捨てがたい・・・。
 イギリス映画はやはりシェークスピアのお国柄か、演劇的で起承転結のはっきりした作品が多いように思う。イギリス映画としてはかなり前衛的な作品「トレイン・スポッティング」でさえ、数々のイメージシーンの果てにきっちりとオチをつけている。



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6月25日(水)道場日誌「フランス映画について1」
道場日誌「フランス映画について1」

新作「Tchindonちんどん」ロケにて

 映画「ちんどん」のことを聞かれると、僕は決まって「ちんどんはフランス映画です!」って答える。日本のローカルで日本人の手によってフランス映画を作る。
 それって、一体どういうことか。フランス人が出ているからとか、ナレーションがフランス語だから「フランス映画」ということではない・・・。



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6月24日(火)道場日誌「監督の孤独6」
道場日誌「監督の孤独6」
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「Tchindonちんどん」 ロケより 

考えられないくらいだらだらと長いカットあるかと思えば、見えないくらい短いカット、手ぶれみたいにむちゃくちゃに揺れるカット、見るに耐えないくらい汚いカット、あるいは間違いじゃないかと思えるくらいの長い沈黙や無音騒音・・・、テレビの常識では考えられないよね・・・。
だけど、そういうものを駆使して、観る者を「ある特別な世界」へと引き込んで行く、これこそが「映画」である。


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6月23日(月)道場日誌「監督の孤独5」
道場日誌「監督の孤独5」
AERA MOVIE ニッポンの映画監督 (AERA Mook AERA MOVIE)AERA MOVIE ニッポンの映画監督 (AERA Mook AERA MOVIE)




じゃあ、何を悩んでいるのかと聞かれたら、それは、僕がシーンを説明するときに必ず起こるんだ・・・。今回いちばん苦労しているのは、シナリオの内容を僕と同じスタンスで想像できる人が少ないこと・・・。
同業者がひとりもいないということがこれほどきびしい作業になるとは思わなかった。つまりは同じ画を共有することが出来ない・・・。
ただ、みんなの本業のことを考えると、クライアント相手にこんなことをやったらダメなんだけどね・・・



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6月22日(日)道場日誌「監督の孤独4」
道場日誌「監督の孤独4」
傷だらけの天使 Vol.1傷だらけの天使 Vol.1
萩原健一



余談になるが、「必殺シリーズ」、「傷だらけの天使」、円谷プロの「ウルトラシリーズ」・・・。どれも映画の監督やスタッフたちが作り出したテレビ作品だが、映画の手法で作ったら伝説の名作となった。これこそが、映画の実力だと思うし、自慢でもある。


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6月21日(土)道場日誌「監督の孤独3」
道場日誌「監督の孤独3」
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「Tchindonちんどん」 ロケより 

実際、この半年間、全ては良い方に作用した。しかしながら、これからやろうとしていることは、まぎれもない「正真正銘の映画作り」なのである。メンバーはそれぞれの世界では良い仕事をしてきた人たちではあるが、映画作りは初めて・・・。
そんなこと最初から分っていたはずじゃないか・・・。僕は繰り返し、自問自答する・・・。


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6月20日(金)道場日誌「監督の孤独2」
道場日誌「監督の孤独2」
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『ラビリンス』〜終わりの無い物語〜 一場面より


前にも話したが、この映画「ちんどん」の製作スタッフは、僕以外、全員が映画の世界人たちではない。他のアートや業界の人たちの集合体である。
 しかし、そのことが作品に新鮮な発想を吹き込んで、普通の劇場作品とは一味違うテイストになりつつある。このことをいちばん望んだのは当の僕自身であり、だからこそ、地方での小規模製作を可能にしたのである。

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6月19日(木)道場日誌「監督の孤独1」
道場日誌「監督の孤独1」
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『ラビリンス』〜終わりの無い物語〜 一場面より
 

 一般に映画製作において、「監督は孤独である・・・」と言うが、まさに今このことを痛感している。ただ、メジャーの製作現場で起こりうる、いわゆる監督のイメージを周りのスタッフがつかみきれない、理解できないのとはちょっと、いや、随分と違うかな・・・。


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6月18日(水)道場日誌「アダチ君・・・7」
道場日誌「アダチ君・・・7」
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アダチ宣伝社 「Tchindonちんどん」 ロケより

 厄介なのは、そのアダチ君がこの映画製作の関係者の中で、僕の次ぐらいに映画オタクであること・・・。
何でも彼は、僕が以前やっていた名画座の常連だったらしい。らしい・・・と言うのは、その頃すでに僕は東京にいたからで、「ウチでどんな映画を観たの?」って聞いてみたら、どれもあまり客の入らなかった作品ばかりだった。
つい先日も、僕の観てないマイナーな映画の事を聞かれてしまった・・・。ほんとうに油断がならない・・・。

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6月17日(火)道場日誌「アダチ君・・・6」
道場日誌「アダチ君・・・6」
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アダチ宣伝社 「Tchindonちんどん」 ロケより

そんな彼だから、僕と違って結構堅実で、自社ビルより小さいが自前の事務所兼自宅まで手に入れて、着々と社長さん業をこなしている。
 「この映画は君の内面も描くんだ」って言ったら、「僕なんてあまり面白くありませんよ」って返してきた。確かに長年芸人としてやって来た割には、見る限り、危な気な雰囲気など感じさせない。
 だけど、僕は知っている・・・。彼が本当の自分を絶対に見せないことを。そこが彼をミステリアスに見せているんだけど・・・。まあいい、シナリオを書くのは僕なんだから。

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6月16日(月)道場日誌「アダチ君・・・5」
道場日誌「アダチ君・・・5」
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アダチ宣伝社 「Tchindonちんどん」 ロケより

 何年かして、僕は映画「ちんどん」の企画を思いつく。そして何年かぶりにアダチ君と再会することになるが、そこには昔の駆け出しの姿は無く、もうりっぱなちんどん屋の親方がいた。早速、出演交渉。
オーケーはもらったものの、その後僕は雑事に追われ、あっと言う間に2年の月日が経過したのである。「今年こそは撮る」と言ってなかなか始めないものだから、彼もこの企画を疑い出したのか、対応がだんだんつれなくなって来た。

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6月15日(日)道場日誌「アダチ君・・・4」
道場日誌「アダチ君・・・4」
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アダチ宣伝社 

 その後、僕は「アーリーリタイヤ」とか何とか言って、若隠居を決め込んでしまうので彼との接点は途絶えた・・・。
それから何年かして、彼の「全日本チンドンコンクール」連覇の噂を聞く。そのときは「頑張ってるな」って感じくらいで、それ以上の感想は何もなかった。
なにせその頃は、トレーニングのことしか頭に無い毎日だったから・・・。


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6月14日(土)道場日誌「アダチ君・・・3」
道場日誌「アダチ君・・・3」
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アダチ宣伝社 「Tchindonちんどん」 一場面より

その後はロックバンドも下火となり、彼は博多に舞い戻って来た。そして路上のパフォーマーとなる。この辺が僕の人生と重なるところかな・・・。違うのは、映画に失敗して多少やけくそ気味で何でもいいからと闇雲に仕事をしていた僕と違って、彼は芸人でい続けたことである。
 今考えると、僕らは偶然にもお互いのどん底の時代に出会ったことになる。僕はいかがわしいイベント屋、彼は駆け出しのちんどん屋であった。それから何回か仕事をしたかな・・・。

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6月13日(金)道場日誌「アダチ君・・・2」
道場日誌「アダチ君・・・2」
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アダチ宣伝社 「Tchindonちんどん」 一場面より

博多への懐かしさも手伝って毎週見ていると、「たけのうちカルテット」は着々と勝ち抜いて遂にメジャーデビューしてしまった。そのバンドのヴォーカルが若きアダチくんだった。
 その当時は僕も将来、博多に帰ることはまだ考えていなかったし、ましてや、ロックバンドとしてデビューした彼と一緒に映画を作ることになろうとは、本当に人生分らないものである。

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6月12日(木)道場日誌「アダチ君・・・1」
道場日誌「アダチ君・・・1」
30-35 vol.7 「イカ天」特集30-35 vol.7 「イカ天」特集

オムニバス



 僕が彼と出会ったのは十年以上前になる。丁度僕が、失意のうちに博多に戻って来てすぐくらいかな・・・。しかし、彼のことを知ったのはもっと前で、まだ僕が東京で映画の買い付けの仕事をしているときだった。
当時人気番組に「イカ天」というのがあって、アマチュアバンドが勝ち抜きで上手く行けば、メジャーデビューができる。そこに博多出身の「たけのうちカルテット」というど派手なバンドが出演していた。

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6月11日(水)
道場日誌「パラレルワールド10」
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『ラビリンス』 〜終わりの無い物語〜 一場面より

いろんなパターンはあったが、共通しているのは、その映画館でいちばん目立たないところに有ることだ・・・。それこそが、本当に謎めいていて「秘密の部屋的」雰囲気をかもし出しているのかもしれない。
 僕の、「パラレルワールド」の入り口探しはまだまだ続く・・・。



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6月10日(火)道場日誌「パラレルワールド9」
道場日誌「パラレルワールド9」
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『ラビリンス』 〜終わりの無い物語〜 一場面より


そこは子供にとっては隠し部屋のようであり、スパイの秘密基地のようでもあり、なんとなく後ろめたいようなところがたまらなかった。
ひとくちに看板部屋と言ってもいろんな場所があった。スクリーンの裏側とか、物置の隣とか・・・。面白かったのは、階段の踊り場から、丸木橋状態で、空中へ板を一枚通しただけの場所にあった部屋。まるで「天空の城ラピュタ」だ・・・。


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6月9日(月)道場日誌「パラレルワールド8」
道場日誌「パラレルワールド8」
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『ラビリンス』 〜終わりの無い物語〜 一場面より


だいたいいつも、主演の男女を中心に脇に悪役とかを配置して、雰囲気を盛り上げていた。もちろん専門の職人さんがいて、上手い下手はあったね・・・。ただ、今思い出すとどれも似ているようで似てなかったような気がする・・・。
映写室に飽きると、職人さんの傍らで、看板の出来上がりをボーっと眺めるのが楽しみだった・・・。


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6月8日(日)道場日誌「パラレルワールド7」
道場日誌「パラレルワールド7」
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『ラビリンス』 〜終わりの無い物語〜 一場面より

いまはもうなくなってしまったが、昔の映画館には「看板部屋」というのが必ずあった。映画の看板を作るところである。そこは映写室に次ぐ僕のもうひとつの遊び場だった。
今の子は知らないだろうが、昔はどこの映画館にもだいたい屋根裏のようなところにあって、封切作品が変わるたび、その映画のイメージで映画館の外側をデコレーションしていたのである。



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6月7日(土)道場日誌「パラレルワールド6」
道場日誌「パラレルワールド6」
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『ラビリンス』 〜終わりの無い物語〜 一場面より

「ドラえもん」なら机の引き出し、「ナルニア」なら古い洋服ダンス、「ハリー・ポッター」なら駅のホーム、パターンはちょっと違うが「ネバーエンディング・ストーリー」では古本屋がきっかけだった。
「パラレルワールド」の入り口はどこにでも存在する。実は僕にもひとつ心当たりがある。それは、映画館の奥にある秘密の部屋だ・・・。

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6月6日(金)道場日誌「パラレルワールド5」
道場日誌「パラレルワールド5」
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うきは市吉井町

先日、その「パラレルワールド」を感じさせてくれる街、うきは市吉井町にロケハンに行ってきた。ここは街全体のほとんどが白壁で、骨董屋さんが多いことでも有名である。
骨董屋さんと言えば・・・。まさに「パラレルワールド」の入り口である・・・。


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6月5日(木)道場日誌「パラレルワールド4」
道場日誌「パラレルワールド4」
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だからこの作品でのちんどん屋のイメージは、日常の傍らをふわりふわりと通り過ぎて行く者たち、あるいは真昼の「物の怪」・・・。今まで描かれたドキュメンタリーのような従来のちんどん屋のイメージとは違う・・・。
実際、この物語の主人公のちんどん屋、「アダチくん」はストイックで、芸の虫で、全く生活感など感じさせない。そんな彼がいたからこそ、僕はこの映画を撮ろうと思った。

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6月4日(水)道場日誌「パラレルワールド3」
道場日誌「パラレルワールド3」
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「かりそめの、祭りに出会う、ちんどん屋」。これは、ちんどん屋に出くわしたときの高揚感を祭りに例えて詠った川柳だが、彼らはあっちの世界とこっちの世界の間をあてども無く浮遊している。
それはまるで絵空事のように「妖しく」、「美しく」、時空の間を漂っているかのようにも見える。


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6月3日(火)道場日誌「パラレルワールド2」
道場日誌「パラレルワールド2」
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僕も子供の頃から、鏡の中や大きな絵の向こう側に何かがあると信じていた。実は、長編映画「Tchindon・ちんどん」もそんな世界を扱った作品である。街でちんどん屋に出会うとそこだけ異質な空気を感じる。
彼らがいる風景は現実の中の非現実とでも言うか、現実が一瞬のうちにそこだけ、奇妙な世界へと変化する。



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6月2日(月)道場日誌「パラレルワールド1」
道場日誌「パラレルワールド1」
パラレル・ワールドパラレル・ワールド
深沢 正雪


「ライラの冒険」、「ナルニア国物語」、「ハリー・ポッター」、英国BBCの「ドクター・フー」、ちょっと古くなるけど「ネバーエンディング・ストーリー」、日本のテレビなら「ドラえもん」、「怪奇大作戦」と、まさにジャンルを問わず「パラレルワールド」を扱った作品は多い。
少年の頃、いちど行ってみたいと、誰もが憧れた世界じゃないのかな・・・・。


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6月1日(日)道場日誌「料理とシナリオ6」
道場日誌「料理とシナリオ6」
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『ラビリンス』 〜終わりの無い物語〜 一場面より

当時観たときは、なんとなくいい映画だなと思っていた作品でさえ、今現在製作に取り掛かって、のた打ち回っている者の身からすれば、見直すたび、その作品が完璧に近いことが解かる。
僕はどうしてもこの味に近づきたいと、何度も何度も試作を繰り返してみるが、料理同様、やはりホンモノの味にはなかなかたどり着けないものである・・・。




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