■ザ・キッズムービー新作
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次のロケが夏休みになりそうなので、ゆっくりとコンテの手直しを始める。1日、1話か2話という撮影日程の変更により、各グループ同士の絡みが減って、そのぶんそれぞれのエピソードを完結させていかなければならない。
この分野に入っていくと、いくら「キッズムービー」とはいえ、子供たちに相談しても無理というものである。そこで、スタッフを集めての会議となるのだが、ミーティング形式にすると、どうも声の大きい者の意見が通りがちになる。
そこで、それぞれに1話づつのエピソードを振り分け、コンテ用紙を前に各自取り組んでもらうことにした。そして、そのアイディアをみんなで検討しようという算段なのだが・・・。
するとどうだろう・・・。いつも無口な運動部系のS君のアイディア・・・、なかなかいいよ。それは「キッズムービー」という、ある意味行き当たりばったりのドラマの流れを見事につかんでいるんだ。続く・・・。
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第1部〜終わりの無い物語の編集、第2部〜妖精の国〜のロケ準備、長編新作の脚本、そこになんか「キッズムービー」の夏休み企画まで入ってきそうな気がする。
本来ならば、「ラビリンス・1部、2部」はとっくに撮り終えて、編集も済ませて、そろそろ上映会の準備をしている頃である。日程が合わないことや、内容が複雑になっていること、その他ボランティア事情の内輪話で随分と愚痴ったが、映画作りにおいて、いろいろな要素が重なって増幅していくのはよくある話しである。
要はそのことによって、あるいはそのことが起きた分価値のある、企画当初より面白い映画になればよいのである。
それに「キッズムービー」はプロではないけれど、上映会で観客に満足してもらうのがモットーだからね・・・。続く・・・。
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しかし、そのやり方には手抜きではなくちゃんとした理由があった。小さい子はロケ前日に突然熱を出したり、意味無くぐずったりするのが当たり前。子供を相手にする場合、突然の欠席は織り込み済みでなくてはならない。
だから常に「きっと、みんな揃わないだろう?」というあきらめに似た状況を考えていて、「いい意味でルーズなスケジュール」を生み出していた。
ところが、「ストーリーもの」が上手く行くや、僕だけでなく、周りのみんなも「少しでも面白い作品を!」と無意識に気合が入ってしまったんだと思う。それだけならとても良いことなんだけど・・・。
しかし、そのことでそれぞれが演じるキャラクターにストーリーを引っ張っていかなければならないという事態が生じ、極端な話し、ひとり抜けても物語が成立しなくなったのである。
更に第2部にまでドラマが展開するとあってはもう、全員が全員、とても重要な役回りになってしまった・・・。
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「ファンタジーゾーン」一場面
スケジュールが上手く行かなくなったもうひとつの理由。それはストーリーが煩雑になってきたこと。第3作「ファンタジーゾーン」の成功により、その後の作品はストーリーものが当たり前になってきた。
子供たちだけでは「ストーリー作り」の収拾がつかないために、最近では子供たちの意見を僕がまとめるようにしていることは前に書いたが、子供たちの創造性と僕の凝り性が結びついて大きく広がりをみせていることだ。
そのことでこの「ラビリンス」は絵本製作や遂に「キッズムービー」初の「第1部、第2部からなる壮大な?」ドラマとなってしまった。「シネポエム」のときは簡単な台本はあったものの、なんか集まったら撮るみたいなのんびりとした大まかさがあったのだ。続く・・・。
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そこで・・・、そうだ、初心にかえろう。始めはカメラ1台で、参加の子供たちも少人数。・・・とすると、まず考えられることは撮影日程を増やすこと。そうするとカメラの台数は確実に減るね。
ご存知の通り、スタッフはみんな本業を持っているから、ロケが何日も続けば当然付き合えないだろう。カメラの台数が減るということは今まで同時に撮っていたカット、つまり、アップ、ミディアム、ロングなど分けて撮らなければならなくなる。そうすると1日に撮れるのはせいぜい1組か2組が限界である。
だけど逆にそうすることで子供たちは参加日程の選択種も増えるというメリットも有るね。よし、決めた。スケジュールをやり直そう。原点に帰って少ない人数を1台のカメラでじっくりゆっくり撮ろう。
・・・ところで、すでに「延期します、仕切り直します」って言ってしまった子供たちの両親には・・・さて、一体何て言おうかな・・・。
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こういうときは気分転換が必要というけれど、いろいろと煮詰まっているときはなかなか難しい。ところが今日のようにいちど仕切り直しをしようと考えると、意外に冷静になれるものだ。
では一体、何でこんなに全員の日程が合わなくなったのだろう。それはもちろん参加者が増えているのが一因だが、何かもっと他にあるのじゃないかと考える・・・。
・・・と、そうだ、参加者も含めてだんだんと全てが大所帯になっていることである。子供たちも増えて、撮影するカメラの台数も増えて、多いときには同時に4台いっしょに回したりすることもある。
その状態で「キッズムービー」開始直後と同じ限られた日程、限られた撮影時間の中で行ってきた。参加人数が増えたからカメラの台数が増えたのか、撮影時間が短いからカメラの台数が増えたのかは今となっては分からないが、とにかくその状態が当たり前として数本の作品を撮ってきたのである。
そして今までラッキーなことに、大きなトラブルも無くなんとかやって来たから、何も気が付かなかったんだ・・・。続く・・・。
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2部が延期と決まれば、気を取り直して再び第1部の編集に取り掛かる。しかも、今回は1部のみで勝負しなければと気合も入いる。独立した作品としての完成度を上げなければならないからだ。
すでに撮っている画だけで足りないときは撮り足しも必要とか、製作中の「ラビリンス絵本」の絵も撮りこもうとか、大量に撮影したスチール写真も入れようとか、多少の映像加工もやってみようとか・・・、かつての「実験映画」のようなアート的要素も取り入れてみたいと考えた。
どこの映画の製作現場でも同じであるが、まあ簡単には済まないよねえ。しかし、いつも思うのだが、そのことで企画当初よりも確実に良い作品に仕上がって行くのが不思議だ。
それにしても、人間追い込まれると、いろいろと知恵がわくものである・・・。
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ロケ一週間前。台本もコンテも何とか出来上がった。ところがまたもやアクシデント。この期に及んで全員の日程が合わないのだ。今回は全くなんてことだい。こんなの初めてだ。またもや1週間の延期、2週間の延期か・・・。いやいやそれはもうできないだろう。
ここで僕は改めてきびしい決断に迫られることになる・・・。そして決断・・・。第2部「妖精の国」はいったん仕切り直しをしよう。スタッフからは1回やめると再集合をかけにくいという意見も有ったが、それならそれで仕方が無い。このままだらだらやっていたら・・・、きっとろくなものにはならないだろう・・・。
その代わり、第1部だけをまずきちんと完成させよう。第2部のことはそれから考えても遅くは無い。そのときこそは、上手く日程が合うことを信じて・・・。続く・・・。
※6月3日(日)のものです。
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やっとのことで、ロケ日が決定。6月9日土曜日と10日日曜日という「キッズムービー」始まって以来、初の2日間ロケである。今回も人数が多いので1日ではとても無理だとの判断からである。しかも、例年ならば入梅のシーズン、雨が降ったら今度こそ本当に夏休みになってしまうぞ・・・。
などと幾つもの心配を抱えているが、心配ばかりもしていられない。心配していても、やらなければならないことが減るわけでもないし、これも人数が多い分、いつもに増して準備は山のように有るからだ。続く・・・。
※5月27日(日)のものです。
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「ファンタジーゾーン」一場面
この作品だけの新しい企画がある。それは絵本を作ること・・・。子供たちが考えた映画のキャラクターを絵本にすること。それでこの作品の持つ童話性が膨らむのではと考えたのだ。
更にその絵本の絵を作品の中に撮りこむことで映像の「間」みたいなものが期待できる。「ファンタジーゾーン」で文字だけのシーンを挟み込んだことが一定のリズムを作り、いい雰囲気になった。
小規模ながらも映画を作っていると、意に反して次々と問題が発生するが、いちいちそれを解決することによって、当初に企画したものより良いものが出来上がる。それがまた映画作りの楽しさでもあると、あきらめながらも楽しんでいる・・・。
※5月16日(水)のものです。
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